今の時代に求められる「ゆる空手」

同志館愛知道場が誕生して20年を超える月日が流れました。
山あり谷ありの日々を懐かしく振り返ると楽しかったことよりも悔しさや後悔の方がたくさん出てきます。
高い志を持って始めた道場も世間の壁に跳ね返され、自分の思いばかりが先走り生徒たちに辛い 思いをさせてしまったこともあると思います。昨今のコロナ禍で活動が制限され、人数も 減ってしまい道場の存亡の危機に瀕したときに色々な気づきがありました。 本当に自分は道場を心から楽しんでいるか？愛情や使命感を持ってやっているか？
自問自答を繰り返し出した答えは、平等・公平にゆっくりとしたペースで子供たちと向き合っていく「ゆる空手」です。 これまでは素質のある子に目が行ってしまい、他の子を無理に引っ張り上げたり、指導がおざなりになったりもしていましたが、 今後はできる子もできない子も一緒にお互いを認め助け合いながら修練する場としていきたいと思います。
私は学生時代に空手の現役選手として励み、大学を卒業後サラリーマンとして組織の一員となり現在は自分で 商売をしてます。会社組織の悲哀、仲間のありがたみ、商売の厳しさ、金儲けの面白さなど色々と経験してきました。 今までの人生で自分が得てきたものを子供たちに伝えていきたいと思います。皆さん一緒にゆる空手をやりましょう。