社長の小言BLOG

赤外線診断とは?

2022/04/01
赤外線は建物の外壁の浮き部と健全部の熱伝導の相違によって生じる表面の温度差を赤外線カメラによって測定し、得られた表面温度分布から浮きや水分滞留部を検出するものです。赤外線は物体の表面温度ではなく、物件から放射される熱を検出するもので、熱は高い方から低い方へ伝導します。よく打診調査と比較されますが、精緻さで言えば国交省の実験ではほぼ等しい結果が出ていますが、強いて言えば、赤外線の方がより深い部位まで感知が出来ます。ただ環境に左右されやすいので、経験をしっかりと積み、ノイズに騙されない事が大事になります。調査段階では低予算で出来る赤外線調査を行い、実際の工事で打診調査を実施した上で2つの結果を照らし合わせ、最善の改修方法を見出していく事が望ましいと考えます。赤外線診断がもっと広く認知されるよう努力をしていきます。